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田中伸明さんが見出す、中小企業と歩む新たなキャリア

パナソニックの技術者から、中小企業の伴走者へ

今年1月に個人事業主として開業したばかりの田中伸明さん。中小企業向けのITコンサルタント、IT顧問として活動を始めたばかりと笑いながら話す姿には、新しい挑戦への期待と少しの緊張が滲んでいました。もともとは大企業でずっとサラリーマン生活を送っていた田中さん。半導体工場の立ち上げからキャリアをスタートし、生産技術、そして情報システムの仕事へと歩みを進めてきました。その積み重ねてきたスキルを武器に、今は「大阪の中小企業のお役に立ちたい」という思いを胸に、新しいステージへと踏み出しています。

早期退職と転職が教えてくれた、中小企業で働く喜び

田中さんの原点は、7年前に大企業を早期退職し、中小企業へ転職した経験にあります。「社長にすごく近くて、自分のやりたいことをやらせてくれる環境だった」と振り返る田中さんは、そこで働くことに大きな楽しさを見出しました。一方で、取引先として関わった大阪の中小企業の多くが、しっかりとした技術力を持ちながらも、事業承継の悩みなどで苦しんでいる姿も目の当たりにしてきました。「大阪の中小企業をもっと元気にしたい」という思いは、この経験から自然に芽生えたものです。もともと得意としてきたのは、ものづくりとITの両方がわかるエンジニアとしての知見。生産管理や販売管理、原価管理といった製造業向けのIT支援を数多く手がけてきた実績が、今の田中さんの強みになっています。

10人から100人の会社にこそ、届けたい価値がある

田中さんが支援の対象として定めているのは、従業員10人から100人ほどの中小企業です。「大企業はもともとITのメンバーがいて環境が整っている。でも、そういう規模の小さいところは本当にIT担当者もいなくて、社長もITに詳しくなくて困っていることが多い」と語る田中さんの言葉には、実際に現場で見てきたからこその説得力があります。田中さんが提供できる価値の一つが情報セキュリティ対策のアドバイス。そしてもう一つが、会社の規模や社長のやりたいことに合わせて最適な業務システムを選定し、導入まで伴走できることです。要件定義を行い、複数のベンダーから提案を集めて比較し、最適な選択肢を提示する。さらに導入後もブラッシュアップを続けていく継続的な支援こそが、田中さんならではの価値だといえます。最近では生成AIの活用とセキュリティを絡めた相談にも力を入れており、「何も考えずにAIツールを入れて、情報が学習対象になっていた、では目も当てられない」と、実務に根ざした視点を大切にしています。

中小企業の元気が、世界の平和につながる

趣味では美術館や神社仏閣を巡り、御朱印を集め、古代史にロマンを感じる田中さん。ゴルフや投資も長く続け、自分のルーツを家系図にまとめるほど探求心が旺盛です。そんな田中さんが今探しているのは、「世界が平和になるようなツール」だと言います。「大阪の中小企業さんが元気になった暁には、日本の中小企業、製造業が元気になって、世界中に貢献できるようになって、世界中が仲良くなったらいいな」。淡い夢かもしれないと笑いながらも、その先には人と人とのつながり方や、正しい歴史教育、お金の教育を子どもの頃から届けたいという思いも重なっています。中小企業の社長と向き合う小さな仕事の積み重ねが、いつか大きな平和につながっていく。そんな展望を持ちながら、田中さんはこれからも一社一社、丁寧に伴走を続けていきます。