三原さんが見つめる「デザインと暮らしの調和」
出会いから始まる新たな道
独立から約1年、三原さんは自らのキャリアを振り返りつつ、新しい方向性を模索しています。地域との関わりや商店街の活性化に強い思いを抱きながらも、現実には納期に追われる日々が続き、自分の時間を見失うこともあったと語ります。そんな中、「私は何をやりたいのか」という根源的な問いに立ち戻り、自分自身を見つめ直す時間を大切にしています。その姿勢からは、単なるデザイナーにとどまらず、一人の生活者として「仕事」と「暮らし」の在り方を調和させようとする確かな決意が感じられます。
試行錯誤の中で芽生える挑戦心
三原さんが今、特に意識しているのは「発信すること」です。ポッドキャストへの挑戦はその象徴でしょう。交流会で「続ければ喋りは必ず上達する」と背中を押され、「やるぞ」と決めたものの、まだ第一歩を踏み出せずにいる自分に対して、半ば照れながらも「みちっとラジオ」と仮の番組名をつける遊び心を見せます。さらに、自身の部屋を設計図まで描いて整理しようとする細部へのこだわりや、ファイル選びに悩む姿からも、デザインへの情熱が生活全般にまで広がっていることがうかがえます。「誰も聞いてくれない悩みを語りたい」という言葉には、生活とデザインを等しく大事にする人間らしいリアリティが込められています。
デザインを通じて見えてきた本質
振り返れば、デザイナーの原点は雑誌への憧れでした。田舎で育ち、都会の華やかな世界に夢を馳せながら雑誌をめくり、友人と小さな「手作り雑誌」を楽しんでいた経験が、後の進路に影響を与えました。看護学校へ進むも「これは自分の道ではない」と気づき、大阪でデザインを学ぶ決断をしたのは、占いが示した「良い方位」というユニークな理由もありました。インターンから始めたキャリアは厳しい金銭的制約もあったものの、祖母の支えを得て切り開き、やがてデザイン事務所での実務経験を積み重ねました。今では「信念を持つ人の商品をデザインしたい」「人に言えない仕事はしたくない」と語り、デザインを単なる見た目ではなく「人や社会にポジティブな影響を与える力」と捉えています。その視点は、彼女がエンタメ性をデザインに取り入れようとする現在の姿勢にも繋がっています。
次なるステージへ
これからの三原さんは、より自由で人を楽しませるデザインに挑戦したいと考えています。特に「社内報」に感じるような、読む人が自然と笑顔になる要素を大切にしながら、「エンタメ的な要素を発信に取り入れたい」と語ります。その一歩としてポッドキャストや小さな企画を形にし、生活とデザインを結びつけていく姿は、多くのビジネスパーソンに「自分らしい表現方法を探してみよう」という勇気を与えてくれるでしょう。最後に彼女はこう語りました。「自分のやりたいことを、嘘なく伝えられるようになりたい」。その静かな言葉の奥にある強さこそが、これからの三原さんをさらに輝かせていくのだと感じます。