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金久さんが作り上げる「映像と人生の重なり合い」

子どもたちと過ごす朝に映るもの

「朝はキャッチボールしてから仕事に出てくるんです」。そう話す金久さんの一日は、子どもとの時間から始まります。上の子の野球、下の子の空手。家のリビングでミット打ちをしたり、近くの公園でボールを投げ合ったり。そんな日常のひとコマは、彼にとって何よりのエネルギー源です。忙しさの中でも家族との時間を大切にする姿は、映像制作という創造的な仕事に向き合う彼の心のあり方を映し出しているようでした。

タイタニックから始まった旅路

金久さんが映像の世界に足を踏み入れた原点は、中学生のときに観た映画『タイタニック』でした。荒波を進む船がすべてCGで作られていることを知り、「こんな世界があるのか」と衝撃を受けたと言います。高校卒業後は迷わずCGを学べる学校に進学。しかし、当時の技術的制約の厳しさに直面し、実写映像へと舵を切りました。東京の編集プロダクションでCMや映画に携わり、やがて独立。自らの手で映像を作り上げていく道を選びました。その過程には「好きだから続けられる」という揺るぎない姿勢が貫かれています。

映像を通じて見出す“熱狂”

仕事の領域は広がり、プロ野球チームの映像制作や、有名アーティストのライブ演出、さらにはお台場のモニュメントに流れるLED映像制作まで手掛けています。華やかな舞台の裏で、彼は常に「どうしたら観客の心を動かせるか」を探り続けています。スポーツ観戦を愛し、家族でバスケット観戦旅行に出かけることも。「自分がファンだからこそ、ファンが喜ぶ映像を作りたい」。その言葉には、単なる映像制作者を超えた、共感を届けるクリエイターとしての矜持が込められています。映像は単なる表現手段ではなく、人と人をつなぐ架け橋として息づいているのです。

映像の未来と、家族との時間

「1年後は、もっと余裕のある生活になれば嬉しいですね」。金久さんは笑いながらそう話します。目指すのは、仕事を分散し仲間と支え合える体制を整えつつ、家族との時間をさらに増やしていくこと。子どもが夢中になれるものを一緒に探し、支えていく父としての顔。そして、観客の熱狂を共に創り出すクリエイターとしての顔。その両方を大切にしながら、金久さんは新しい未来を築こうとしています。映像を通じて描かれるその物語は、読む人に「自分もまた、好きなことを大切にしていい」と背中を押してくれる力を持っています。