星野さんが向き合う「幸せの絶対値」という道
幸せをめぐる問いとの出会い
「あなたの目指すものは何ですか?」という問いに、星野さんは少し間を置いてから語り始めました。それは単なる売上や成果ではなく、「関わった人の幸せの総量を増やすこと」だと言います。しかもその幸せは相対的なものではなく、絶対的な基準に基づいたもの。お金や数字で計れるものではなく、その人が確かに感じられる幸福感をどう定義し、どう増やしていくか。その思考は、ビジネスの現場に身を置く人なら誰しも直面する「成功とは何か」という問いを思い出させます。星野さんが歩んできた道は、まさにその問いと向き合う連続でした。
挑戦の軌跡と迷いの時間
独立して10年余り、星野さんは自分の成功と他者の成功を重ねてしまう苦しさを味わってきました。クライアントの成果が上がれば自分も成功だと信じたものの、必ずしも相手が幸せを感じるわけではない。むしろ「頑張っても相手が幸せにならない」という壁に突き当たり、悩み続けました。その結果、「相手は相手、私は私」というスタンスを獲得。相手の尺度に振り回されず、自分の定めた絶対値を果たせばよいと気づいたのです。この過程で出会ったのは、自分の考えに共感し、同じ基準で歩める仲間たち。交流会での出会いが、その後の仕事と人生の大きな支えとなりました。
転換点がもたらした新しい視点
転機となったのは、従来の「コンサルティング」という枠組みを越えて、企業そのものに参画するようになったことでした。単なる助言ではなく、代表の隣に立ち、経営を実際に動かす伴走者として関わる。その姿勢は「外部取締役」に近いものだと本人も語ります。美容や福祉、飲食、Webといった多様な業種で、星野さんは経営や実務を支えながら、そこで働く人たちの幸せの絶対値を高めてきました。そこに通底しているのは「お金で解決できる9割を超えて、残る1割の人間的な幸福を大切にする」という価値観。合理性と人間性、その両方を見据える視点が、彼を単なる経営支援者ではなく、幸せをデザインする実践者へと変えていきました。
未来へと続く「幸せの共創」
現在、星野さんはBMSなんばの代表として交流会を横展開し、志を同じくする人々と出会い続けています。「自分だけでは会えない人とつながり、そこで新しい幸せを生み出したい」と語る姿は、未来を見据える希望に満ちています。AIや新しい技術にも関心を寄せつつ、本質は変わりません。人が人とつながり、共に歩むことで生まれる幸せ。その絶対値を少しずつでも増やしていくこと。それが星野さんの描く道です。そしてその歩みは、私たちにも問いを投げかけます。「あなたにとっての絶対的な幸せとは何か」。その問いに答えるヒントが、星野さんの物語の中に隠されているのです。